穀潰し日記

日々のことを綴ってます。

燦々

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カネコアヤノさんの公演に行くことができた。
公演が近所であることに気づいたときにはチケットはソールドアウトしてて、諦めて忘れかけてたんだけど、ツイッターで一度譲渡の相談をした人がまだあるからとリプライをくれてたことに気づいた。
対応もすごく早い方で、丁寧でとてもありがたかった。
値引きしてくださったけど、振込手数料かからなかったし定価で見たいなと思いなおして、定価振り込んだ。

仕事終わり、お腹がいたくなって、よりによって…って体調うらんだ。頭も痛くて、コロナかインフルかって怖くなった。
赤玉を飲んで退社した。
のっぴきならない用事があるので帰りますって頭を下げた。


会場に到着する前に、コンビニによった。干し芋が食べたかったんだけど見つからなくて、セブンとファミマをハシゴした。なかった。シーズン終わったのかなぁ。
2つセットの味付け薫製卵を買った。一つはすぐ食べた。

会場に到着して、グッズの列に並んだ。
燦々の、弾き語りのアルバムを買った。
後から調べたらこの弾き語りバージョンもSpotifyにあって、ちょっとガーン。
けどスマホに落とす手間が省けたし最高のインテリアになるから、もう落ち込んでない。


19時から始まった。
顔の小さい小柄な方で、出てきて、ギターの調整して、すぐに始まった。
MC、どんなのかなって和やかな感じの想像してたけど、ほとんどなかった。これまで行ったどの公演よりもなかった。
だいぶ曲を歌ってから、あけましておめでとうと、正座が苦痛じゃないから正座で歌いますと、生で歌いますと、さよならだけ。
ずーっと歌ってる ごっつい声量で。

一曲目から、涙でてきた。
開演前に、決めてたことがあって。
無駄に感動したり共感しようとしたり、なにかを得ようとしたりしないこと。
素直に公演を見て聞いて楽しむこと。
これが私は苦手で、だけどこれができないと最低な邪心を働かせてしまった気分になって後悔するから、それはやめようと思ってた。
だから、肩の力は抜けてて。
それなのに涙が出てきたりするから、理由を考えた。
そんで、カネコアヤノさんの歌が、大きな声が、低い声が、高い裏声が、空間に響く感じとか、そういうの全部自律神経に振動を与えてるんだなって思った。
朝ニュース見てて、悲しいニュースが流れると泣きたいわけでもないのに勝手に泣けてくるのとかと同じような感じで、私の感情?とかなんか色々司ってる細胞をグラグラ揺すってるんだろうなって思った。
訳のわからない涙は多分それ。

普段救われてる歌詞とか歌には、やっぱり泣けてしまった。
ちょうど昨日、私の性格で、どうしようもできそうにないことについて悩んで、思いの外引きずってしまっていたから、そのことが沢山ちらついた。

普段生活していて全くスポットライトが当たらないような気持ちとか風景を、大切なものみたいな歌ってくれるから、包まれたみたいな気持ちになるのかなぁ。
カネコアヤノさんを教えてくれた友達が
こんな感じのことを言ってたのかな。だから私もそう思うのかな。
本人がインタビューで大丈夫だよーって気持ちを込めてるっていうのを読んだからそう思うのかなぁ。
模倣でもなんでも、そう感じられてありがたい。
し、カップルが思いの外多くて、も歌詞みたいに寄り添える恋人がほしいなと思ったりもした。
もう四年も前の新人研修で気になってた男の子のこと思い出したから、本当に好きだったんだろうな。

知ってる曲も知らない曲もあった。
新しい曲も歌ってくれた。
途中で、ちょっと仕事のこと思い出したり、関係ないこと思い出したり、昨日落ち込んだこと思い出したりした。
心地よくて目が閉じそうになったりもした。
みんなそんなことないのかな。
それが全部なににも責められない空間だった。

なんか、私、カネコアヤノさんの背骨辺りと同じなんだろうなー今。って感じる時もあった。
ビブラートって背中からくるものらしいから、それが私の体にも響いてるのかな、みたい。

高い声と低い声が交互に出るのすごくない?
すごいリズミカルにでる。できなくない?

あと、始まってからずっと、カネコアヤノさんの表情がすごく魅力的だった。
舌をちょっと出して上唇の端をなめる感じとかはなんかかっこよくてときめいた。
どんな気持ちで本人が歌ってるのかなんて分からないけど、悲しそうな顔や楽しそうな顔や、目が大きく開いたり、眩しそうに少し閉じてたり。
涙のせいで視界がぼやけてるのが邪魔だったんだけど、目の下に力をいれるといい感じに視野が固定されることを知った。

最後の二曲を生で歌ってくれた。
一曲は大好きで、通勤中に大声で歌ったりしてる曲で、それをすごく近くで生で聞けて、本当に生で、なんかびっくりした。びっくりした。
最後は公演の表題曲だった。
この曲は何度か聴くうちに好きになった曲で、歌詞もメロディーも。
生でも声量すごくて、距離も立ってくださったから近くなって、本当にチケット譲ってくれた方に感謝。

私が公演で感じた、ゾワッよりも優しい不思議な気持ちは、けど背筋が伸びるような気持ちを、こう、うまく言葉にできないんだけど、明日からきっと自分で思ってるよりも早いスピードで思い出せなくなってしまうと思うんだけど、
ずっと覚えておきたいなって思う。

公演中、記録に残したいけど、私のダサい文章でいまの気持ちに冷静になりたくないから、さっぱり簡潔にしよう、いや日記に残すのやめとこうとか思ったけど、忘れない熱々のうちに残したこの日記にだいぶ先の自分が救われるかもしれないから、すぐ残せてよかった。